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動物病院には毎日さまざまな理由で動物達が来院します。
ワクチン接種や健康診断、フィラリア予防のために来院した元気な子達もいれば、「元気、食欲がない」「下痢をした」「咳をしている」「足を挙げて痛そうにしている」「眼をショボショボさせている」「できものができた」等々の体調不良を訴えて来院されるケースも多々あります。
今回は「体を痒がる」「毛が抜けた」「湿疹ができた!」ために来院された動物の皮膚炎についてのお話です。
「痒い」「脱毛している」「湿疹のある」皮膚炎といってもその原因はさまざまです。
よく「痒がっているからうちの子はアトピーかしら?」「食べ物が原因ですよね?!」という質問を受けます。確かに近年動物でもアレルギー性疾患は増えていますが、一番多い皮膚疾患は感染性疾患である「膿皮症」ではないでしょうか?
『表面性膿皮症(ホットスポット)』 犬が咬んだり舐めたりすることで急性に症状が悪化します
犬の膿皮症では多くの場合皮膚に常在するブドウ球菌(Staphylococcus intermedius等)が増殖し、感染を起したために皮膚に炎症が起きます。
痒みの程度はさまざまで、「体をずっと舐めている」という強い痒みを伴う場合もあれば、本人がほとんど気にしていない場合もあります。毛が抜け皮膚が赤くなっていたり、膿を持った黄色の湿疹やかさぶた、フケなどがみられます。
では何故菌が増殖、感染するのでしょうか?
まず1つ目として菌が増殖しやすい環境が考えられます。毛が密で長毛の犬が夏場に手入れ不足で風通しが悪くなってしまっていた(あっ、私の愛犬エヴァのことではないでしょうか・・・反省)、あるいはパグやブルドッグさんの顔や尾のように皺が深い場合などが考えられます。
2つ目として皮膚の毛穴や体表で生活する寄生虫(毛包虫や疥癬)が増殖、感染したため二次性に細菌の感染が起きる場合があります。
3つ目としてホルモンや代謝の異常、アレルギーなどの基礎疾患があり皮膚のバリア機能が弱くなっている可能性が考えられます。
通常膿皮症の治療では抗生物質の内服と殺菌性のシャンプーを使用します。
また治療を成功させるためには菌が増殖、感染した原因を調べて治療を行わなくてはいけません。
投稿者 yoshidaac : 2008年10月10日 18:42
コメント
こんにちは!
よくブログを拝見させてもらっています
ためになる話が多く、大変勉強になります。
我が家の愛犬を今度シャンプーしようと思います。
皮膚炎でもなんでもないのですが、外飼いで土の上に寝転んでいる子なので、毎回真っ黒になっています(笑)
うちの子はなんのシャンプーでも肌に合うというか、いままで皮膚のトラブルなく過ごしてきました。
が、
知人のわんちゃんは、シャンプーが合わなかったのか、シャンプー後荒れちゃった!という話も聞き、
シャンプーをお店に買いにいくと何種類もあり迷ってしまいました。
お勧めのシャンプー剤ってあるのでしょうか?
できれば、シャンプーの仕方のコツ等あれば教えていただきたいなぁと思いコメントさせていただきました。
ブログで取りあげていただけたら嬉しいです!!
投稿者 Anonymous : 2008年10月11日 18:35
匿名さん
コメントありがとうございます
問題のない子は問題ないんですが(^^)
万能シャンプーはないので、お勧めのシャンプーはその子の皮膚の状態によって大きく変ってきます。
皮膚に不安のある子は、まず診察を受けていただいて、皮膚の状態を把握することから始めるのをお勧めします。
場合によっては検査や複数回の診察が必要になるかもしれませんが、特に既に痒み、フケ、など症状が見られる子の場合は今後のためにも調べておくのがいいと思います。
投稿者 ブログ管理人Dr.X : 2008年10月11日 19:11
コメントありがとうございます。
シャンプーは抗菌作用のあるもの、脂漏症(ベタベタあるいはカサカサの皮膚)の子用のもの、保湿作用のあるもの、痒みを抑えるもの(アレルギーの子用)等があります。
その子の状態に合わせてシャンプーを選ぶのですが、皮膚炎がある場合には状態が悪い時、落ち着いている時で種類やシャンプーの回数を変えていきます。
シャンプーのコツは、その子の状態に合うシャンプーと回数、シャンプーの時間(薬用の場合10分程)、シャンプーが残らないようしっかり洗い流すこと、そして皮膚が乾燥しすぎないように気を付けて下さい(^^)
投稿者 奥村 : 2008年10月14日 10:39
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