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今回は少しデリケートなお話です。
吉田動物病院では腫瘍の治療を積極的に行っています。
レントゲン・エコー・CT・内視鏡などによる画像検査や、
細胞診・生体組織検査による病理検査などを経て診断を行い
診断内容に基づき飼い主様と話し合いの上
手術による切除、抗がん剤による内科治療、放射線治療施設へのご紹介などを行っています。
腫瘍、特に「癌」や「肉腫」とよばれる悪性のものは非常にやっかいな病気です。
腫瘍の種類にもよりますが、早期発見であれば根治に近い状態まで治療できることがあります。
しかし動物の場合は多くが進行した状態で飼い主様が異変に気づくケースが多く、スタートの時点で不利な状況になることになります。
「この子は悪性の腫瘍に侵されています」
この宣告をうけられた飼い主様のお気持ちは察するに余りあります。
多くの飼い主様が最初に見せられる表情は「ショック」そして「あきらめ」です。
たしかに、進行した悪性腫瘍を完治させることはかなり難しいことです。
しかし、その子にも残された命があります。
あくまでも「その子らしく」残された時間を有意義に過ごさせてあげるため、
「何かやってあげられることはないか」をしっかり検討していくべきではないかと当院では考えています。
無理やり長生きさせるのではく、あくまでも「その子らしい時間」をどう確保していくかがテーマになります。
腫瘍に侵されはじめた体です。闘う相手は一筋縄ではいきません。治療には一時的に苦痛や危険を伴うものが多くあります。それでも、その峠を乗り越えて得られる貴重な「その子らしい時間」はかけがえのないものではないでしょうか。
もちろん「腫瘍と闘わない」という選択もあって当然です。
目の前にある現実に目をつむってしまうのではなく、しっかりと受け入れられた上で、積極的な治療を選択しないと決断されるお気持ちは十分尊厳されるべきです。
当院では飼い主様のお考えや、もちろん経済的なご事情なども尊重したうえで、獣医師が治療のご提案を行っていきます。
次回はもう少し具体的な話をしようと思います。
投稿者 yoshidaac : 2009年02月06日 10:37
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