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療法食シリーズ第1弾は、腎臓のお話をしようと思います☆
療法食シリーズは挿絵が少なくなりそうなので、
最初に無意味に院長家に引っ越したマロンの写真でも貼っておきます♪笑。
マロンは腎臓病ではないですよ~。
.
腎臓は、生きていく上でとても重要な役割を果たしている臓器で、
肝臓と共に、まさに『肝腎かなめ』な臓器なのです(^o^)/☆
まず、腎臓は、
尿の産生
......・血液中の老廃物をろ過し、尿中へ排出(ろ過機能)
......・体の水分調整として必要なものを再吸収(濃縮機能)
という重要な役割をしています。
他にも、血圧の調整・ホルモンを作る etcあるのですが、
今回は尿の産生に関連した話をさせてもらいます。
**************************************
腎不全という病気はご存知でしょうか。
腎不全にも「急性腎不全」と「慢性腎不全」があります。
・・・が、急性腎不全については、恐ろしい病気ですが療法食が大活躍する病気じゃあないので、今回はサクッと流しておきます・・・(笑)
ここで私がお話したいのは、「慢性腎不全」です。
徐々に徐々に進行していき、犬猫の死亡要因の上位を占める疾患で、
年齢と共に増えていく病気です・・・。
病院では、もちろんワンちゃんもいますが、
高齢の猫ちゃんが慢性腎不全で通院されている子が多い気がします。
重症度によって様々ですが、2日に1回・1週間に1回など、
点滴に熱心に通われている飼い主様が多くおられて、
飼い主様はさぞかし大変だと思うのですが、ペットへの愛情が伺われ、
私達にもその子に対する愛情のお手伝いができればなぁと思っております(´▽`)/
腎臓はネフロンと呼ばれるものが幾つも集まってできているのですが、
一度傷害を受けたネフロンは元に戻ることはありません。
しかも!
ネフロン全体の約75%以上が傷害を受けないと、
飼い主さんが気付くような症状も出ないですし、
検査をしても顕著に数値として表れてきません。
ということは、症状が出始めた子はすでに腎臓の75%以上を失っていることになります。
恐ろしいですね(;д;)
慢性腎不全と診断されれば、進行を少しでも遅らせる保存療法や、対症療法が基本となり、
その中でも食餌療法は治療の大きな柱となります☆
メーカーによっても違いがあったりしますが、
共通して言える腎不全用のフードの主な特徴は次の通りです。
①タンパク質を制限
タンパク質が体内で分解されると、血液中に老廃物が生成されます。
タンパク質を制限することで排泄すべき老廃物も減り、
傷害を受け、ろ過機能が弱っている腎臓の負担を軽くするために制限してあります。
②リンを制限
リンの制限は腎臓の負担を減らし、腎不全の進行を遅らせることや、
生存期間の延長に役立つことがわかっており、
腎臓の機能低下によって起こる高リン酸血症や上皮小体機能亢進症の改善に役立ちます。
③ナトリウムを制限
ナトリウムの過剰摂取は腎不全の進行に関与する高血圧を招きます。
ナトリウムを排泄する際には、水の排泄も伴うため脱水を起こすことがあり、
腎血流量を低下させ、腎臓機能の低下につながるため制限します。
★当院で扱っている腎臓用処方食★
猫用
ヒルズ k/d ドライ・缶詰(ノーマル・チキンの2種類)
ロイヤルカナン 腎臓サポート
ドライ(ノーマル・スペシャル) アルミ(フィッシュ)・パウチ(ノーマル・フィッシュの2種類)
犬用
ヒルズ k/d 缶詰・ドライ
ロイヤルカナン 腎臓サポート 缶詰・ドライ
当院では、ヒルズとロイヤルカナンの商品を主に使用させてもらっています。
最近は嗜好を変えて、違うメーカーのフードも少しですが在庫しているものもあります。
これです。
↓↓↓
スペシフィック CKW(犬用 写真左)
FKW(猫用 写真右)
病院に置いているのは、どちらもアルミのウェットタイプですが、
犬猫共にドライ製品もあります。
(ドライもサンプルは置いているので、興味のある方はお尋ねください)
もちろん、ここで紹介していないメーカーの腎臓食もお取り寄せ可能です。
腎臓用フードを食べている子で、最近食いつきが悪い・味を変えてみたい等と
お考えの方は、一度先生と相談してみてもいいかもしれませんね☆
先ほどお話したように、75%破壊されて始めて、嘔吐や食欲不振などの症状が出るので、気付いた頃には食欲が落ち、食事療法が上手くいかないなんて事にもなりかねません。
つまり、早期発見が重要なのです!!
毎日一緒に暮らしていく中で、必ず何らかの変化はあると思います。
初期の腎不全の症状として挙げられるのは、水を飲む量が増えてきた・オシッコの量が増えてきた(臭いもあまりしなくなった)・皮膚の張りが無くなってきた(脱水)・便秘などなど・・。
少しの変化に気付くのは飼い主さんにしかできないことです。
水を飲む量でもオシッコの量でも個体差があり、「○○ccじゃないと異常」
なんてことはありません。
その子が普段飲む量、普段の排尿の量に比べて多いのか少ないのか、というのが指標になります。
初期の腎不全は、簡単な尿検査でわかります。
犬種によって多少差はありますが、6~7歳の中年にさしかかった頃には早期発見のため、
定期的に尿検査や血液検査をすることがオススメです☆
腎臓用の療法食でなくても、準療法食として中高齢用の高齢疾患に配慮したようなフードがあるので、そのようなフードに切り替えて予防するのもいいですね☆
写真はサンプルですが、ロイヤルカナンから出ている準療法食です。
左から(犬用エイジングケア・猫用エイジングケア・猫用エイジングケアプラス)
第1回目療法食ブログ・・終了しまーす。
長々と書いてしまいましたが、
最後まで読んでくださった方ありがとうございました☆
投稿者 yoshidaac : 2009年08月17日 18:44